「あなたを想う花」
しばらく前に、フランス人の女性が書くエッセイが流行ったことがあって、それならばフランス文学を読んでみてもいいかと思って買った本。
よく言えば、色や自然、心情表現などが丁寧で、読んでいて心地が悪いわけではないけれど、いかんせん中年の恋を扱った小説なので、どーも失敗だったなぁと思った上下巻2冊。
「マディソン郡の橋」がディテールとして出てくるけれど、どうもこれにインスパイアされたフランス人が書いたかという印象。読んでみて得るものはなく、失うものは時間という感じ。
ただ、フランス人女性の恋愛観や恋愛事情というのがわかった気もするが、現場見ないとわからないよなぁとも思う。
日本の若い人たちが読むには、どうも恋愛観が濃く、年配が読むとどうも節操がないと思うだろうなとも思う。
フランスでバカ売れしたらしいので、恋愛小説がお好きな方はどうぞ。
口直しにチョムスキーでも読むか。こちらはトランプ批判が楽しみ。